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うちに、アメリカン・・・無いですから。


by calciao
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裏メニュー”濃い一品”

人類は麺類ってその昔のCMでのセリフ。
うまく言ったもんだ。

シルクロードは麺ロードとも・・・これも一理ある。
うまくいったもんだ。

時間があればいつも作りたい、タマネギのラグー。
これは衝撃の味でした。

いまも、食べたばかり。

で、Barの裏メニューにしたいと考えてる。
裏メニューってことは、お友達しかダメ。
結構面倒ではあるので、俺が選びたい。

裏メニューって惹かれるけど、
@牛カツ
@鶏肉のハーブ焼き
@オーソブッコ
なんかは、ワインのすすむ美味しい裏メニュー
しかも、家庭的な見た目で提供。

牛カツは薄く叩いて、揚げ油にバターをいれ、焼揚げの感覚。
 油からあげたあと、薄めのブロード(コンソメスープ)をかけて焼き上げる。
 レモンだけで食べたい。軽く、冷たい白ワインで。

鶏肉のハーブ焼きはオレガノにこだわりたい。
 塩とオレガノは上質なもので、自分の好みのものを探して欲しい。
 付け合せはジャガイモのグリル。
 やはり、レモンで食べたいけど、数滴のバルサミコでもOK。
 プーリアのワインで・・・行ってみよう。

オーソブッコは人参、タマネギ、セロリをいかに細かく、ゆっくり火を通せるか。
 そこに尽きると。重い赤ワインで。

手がかかるものは、美味しいし、食べてもらうことはいいこと。
でも、友達の笑う顔がいい。アイツやあの子の笑ってるところが、イイ。
仕上げは好みのコーヒーを淹れてあげたい。

でも、一番の裏メニューは、お茶漬け。

思い入れが濃いと美味しいと思う。
俺は、こんな生き方しかできないから。

笑ってくれると、嬉しい。
# by calciao | 2010-08-21 11:02

俺は俺

そのバイクは、外見よりもおとなしい。
爆音には程遠い。
それでいて主張があり、その存在を認めざるを得ない。
・・・ちょっと、面倒な存在。

その男、雨の中を走ってきた。

”夜は何時までやってるの?この案内って正しい訳?”

案内は入り口にあるのが正しいけど、何でまた?

”ちょっと、行きたいところがあるんだよ。いつでもいいから気にしてなかったの。
でもね、今朝急に今日行きたいって思ってさ。帰りに寄りたいんだよねぇ。”

いいですよ。時間気にせず、お待ちしてますよ。
でも、本当に気になるのって、お客さんが来るって事じゃなくて、
興味があるんだよね。ハチミツだって、用意したし。

"出発前にアメリカン、それと・・・パン焼いてくれる?”

クロワッサンを温めるか、食パンかフランスパン・・・になりますが?

”OK。フランスパン、ガーリックバターと、ハチミツバターで”

喜んで。
この人の美味しいって、俺に似てる。
アメリカンだけは別だけどね。

聞き返しはしないけど、
ガーリックにはギリシャの醗酵バター
ハチミツには少しホイップを混ぜた無塩のものを。
アメリカンは・・・気持ち・・・苦めで。
豆の量をちょっと工夫してみる。

”これ、バスケットに入れてくれないかい?”

そうか。お弁当ね。じゃぁ・・・ピクルスとハムとチーズも添えよう。

”ありがとうね。アイツ、喜ぶよ”

アイツ?・・・人に会うんだね。

”ハムと、チーズ、これは・・・おまけ・・・?おれ、一般的なもんいやなんだよね。
それぞれは最高だけど。”

悪いもん出してないし、むしろ、自信のあるカショッタとモルタデッラ。
自分で挽いたコショウを振って、自信あるんだけど。
難しいぃねぇ。

”美味いよ。アニキ”。でも、俺は俺。アニキの尺度と、ちょっとだけ、違うかもね”

美味いか、よかった・・・。
ア?アニキ?
そりゃぁ、恋人だって全ての価値観が合わないんだから・・・。
その違いを尊重し、埋めあえるんだと思ってる。

”アニキ、俺はアニキが俺より若く、商売っ気なく、好き勝手にやってるのも
解った。それがどうした?俺はアニキと呼ばせてもらうよ。俺は俺だ。”

この瞬間、おれはもう1人の弟を得た。
世話のかかる大きなおおきな・・・。
# by calciao | 2010-08-20 18:17

partenza...旅立ち

旅立ちの季節は春と相場が決まっている。
出会いと、別れも、どちらかというと・・・春。
柏原よしえさんも”春なのに”。
あの歌、泣けるねぇ。心からそう思った12歳の春。

中学も、高校もなんとか卒業させていただき、
ここでも、深刻な別れが。
もちろん、別れの前には出会いが、スゴイ出会いがあったんだけど。
どうスゴイかって・・・

この頃になって気付くこともある。
実際そうだ。
本当に実体験。

ある意味、一途な思い。
そして、大事だし、大切で、この身体がなくなっても、
どこかに流れていて欲しいもの。

気付いていたのか?
それとも、他に目を向けたかった・・・のだろうか。
若しくは、年齢を重ねて、気がついたことなのか。
いや、湧き出てきたかもしれない。
すべて、正解。

この夏は、今までの人生で最も”濃い”夏。
出会いがあって、考えて、悩んで。
そして、胸を張って・・・歩くことを覚えた。
再会が心に火を灯し、その火を消さないことを
決心させた。

最近”決心”したことは、ありますか?

この夏も終わりに近づいてる。
もう少し夏が続いて欲しい。
時間が止まって欲しくも・・・ある。
しかし、動いていく日常に逆らわず、
すこしづつでも歩みを止めないでいたい。

夏の終わりに
再度、出発してしまった・・・。
もう、無事に着陸したい。

エスプレッソ・・・苦味を味わいたくって。
でも、エスプレッソも人生も
苦いだけじゃない。

遠くからバイクの音が
聞こえてくる・・・
# by calciao | 2010-08-19 21:11

ピアノかオルガンか

大きい教会にも、大きな音楽ホールにも
オルガンはある。
構造は違うけど、あの重厚な音色に憧れを持つ。

で、
”パイプオルガンってBarにも設置できるのかな?”
と。元上司の娘さんが若いオルガン奏者で、
教会やホールでのオルガン奏者として活躍されているとの事。
早速、元上司経由で相談したところ・・・

”喫茶店にパイプは無いですよ。音響効果を考えても、お店の天井までの高さ
など、設置に関してのことです。でも、アイデアは大好き。いつオープンですか?
ウェイトレスしましょうか?オルガン、コーヒー代でOKですよ。”

だと。

オルガンはありか・・・。ピアノも置きたいんだよ。

ピアノには・・・弾けないから憧れる。浜ちゃんと一緒。
BGMとしてではなく、しっかりプレーして欲しい。
オルガンなら、トッカータとフーガ(えぇぇぇぇ?)いいでしょ?。
ピアノなら・・・ドビュッシーの月の光、
ジャンル変るけど、エバンスのスパルタカスみたいに。

ピアノやオルガン、一緒にしているわけじゃないけど、
演奏する場合は夕方から夜。
だと、すれば、お客さんは25歳以上(と、勝手に解釈)で、
男性のお客様ばかり。

出来ればワインを提供したい。
銘柄は特に希望無いけど、重い赤。
牛薄切りのタリアータ。ちょっと辛め。

ノンアルコールならエスプレッソに少しのグラニュー糖
ほんの少しのレモン汁、氷を入れてシェイク。
そこに生クリーム(砂糖控えめ)。
チェイサー代わりに、ミネラルウォーターの炭酸入りを添えて。

もし、オルガンなら、曲にもよるけど、
暖かい飲み物を。
# by calciao | 2010-08-18 10:23

お1人様

Barは人を選ばない。いや選べない。
だから、お1人様も大歓迎。
でも、気にならなくは・・・ない。

なんで?1人なんだろう?。

詮索はしないし、諸事情も尊重する。
プライバシーには踏み込まない。

ま、俺も1人はキライじゃないし。

と、思いなおして、注文を聞く。

”静かだね。やっぱり・・・うれしいよ。アメリカン1つ”

えっっっっっ・・・ア、アメリカ~ン?

”うん。エスプレッソ、苦くてね・・・無理。”

ガビーン・・・何しに来てんの?
って気持ちをしまって・・・。

うちのアメリカン、エスプレッソを倍のお水で作って、
さらにお湯を注ぎますが、いかがですか?

”知ってるよ。俺は、向こうに居たんだよ。”

なんで、こんなところに来るんだよ。
もっと、しゃれた場所あるじゃない?
嬉しいよ。けど、俺だって心の準備ってもんがある。

”この辺り、野菜も肉も美味しいから気になってた”
だって。

うれしいねぇ。街を褒めてもらうって、いいよ。
税金の納め甲斐があるってもんよ。
外に止まっていたのはBMWのバイク。
ナンバーはもちろん都会のものだった。

チョコか何か?要りますか?って聴いたとたん、

”オレンジの花のはちみつ”ある?

だって。

強敵だ。これから、楽しくなるぞ。おっちゃん。
# by calciao | 2010-08-18 00:05